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呉・わたくし美術館 2009 - 商店街がギャラリーに変わる17日間

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ごあいさつ

本年も2009年10月15日(木)~31日(土)の会期でわたくし美術館を開催いたします。
ギャラリーに変わった商店街をどうぞお楽しみください。

「わたくし美術館」の始まりは1996年(平成8年)にさかのぼります。
静岡県伊豆市在住の故・宮迫千鶴氏(呉出身)が中国新聞に「環境を大切にする意識は、ひとりひとりの文化意識の向上から生まれるという環境保護活動から始めた自由参加の市民芸術祭が『伊豆高原アートフェスティバル』で、本年で4回目です」と書かれました。
しばらくして宮迫さんは呉の親しい友人に①中央地区商店街の活性化のため、②市民の文化意識のレベルアップの機会に、③地元アート作家の表現スペースの創出のため、④開催することにより呉市の質的文化の高さを内外へアピール出来る、以上4つの意図で「呉アートフェスティバル(仮称)」をしてみたら、とすすめられました。
活性化のために何かをと模索していた時だったので、呉の街でも開催可能かどうか、さっそく伊豆市に出かけてみました。
その時のことを夫の谷川晃一氏は7月号のくれえばんのエッセーに「・・・このペンションEへ呉から4人の女性が到着した。呉は宮迫の故郷で、彼女からフェスティバルのことを聞き、視察に来られたのだろう。食後は地図を広げ深夜まで宮迫の説明を熱心に聞いていた・・・」と書かれています。

一年間の検討の末、伊豆アートフェスティバルほどの費用はとても捻出できず、スペース提供店舗 7,000円の参加費で呉はスタートしました。

参考:伊豆アートフェスティバル(1996年)
スペース提供者(76店) 30,000円
アーティスト参加費 15,000円
伊豆市補助 1,500,000円
伊豆鉄道協賛 5,000,000円

初年度は26店舗で、平成9年(1997)11月1日~7日に開催しました。
第2回の平成10年度は48店舗になりました。
途中、諸事情で中断し、2004年(平成16)に中央地区を考える会で再スタートし、以来6年続いています。

パンフレットが出来上がり「どうぞ観にいらしてください」とあちこちに配り始まると、新聞社やテレビ局の方々が取材に来られ、「どこの展示がオススメですか?『ここは観て欲しい』というところはどこですか?」と決まって聞かれます。
そういう時、私はいつも名作「ローマの休日」の名場面を思い出します。
オードリー・ヘップバーン扮するアン王女が記者に「訪問先の中でどこがよかったですか?」と聞かれた際に、侍従に促され決められた文句の「いずこも忘れ難く・・良し悪しを決めるのは困難・・・・」と言わされるシーンです。
出品していただくまでの苦労話や、展示に手間がかかったエピソードなど、思い入れのあるところがあるにもかかわらず、アン王女よろしく「いずこの店舗に飾られた作品もそれぞれに素晴らしく、個性豊かな力作ぞろいで・・・・」と答えることにしていました。
しかし先ほどのシーンには続きがありまして、アン王女が決められた文句を言いかけて、グレゴリーペック扮する新聞記者を見つめ、「・・・・いえ、ローマです。いずこの街よりローマです!」と力強く答えます。

・・・ということで私も力強く答えることにしましょう。
このたび是非というおすすめは、野呂山芸術村の作家展です。
会場No.1・18・50の呉信用金庫に分けて展示しています。
もともと川尻町が、意欲溢れる芸術家(外国のアーティストも含めて)を支援しようという素晴らしい発想のもと「野呂山芸術村」を発足させ、物心両面の支援をしていました。
そのアーティストさん達が感謝のしるしにと寄贈された作品の一部が今回の展示作品になります。
支援する心はあっても口で言うほど簡単なことではなく、続けて支援するということは大変なことだったと思われます。
合併で呉市になった川尻町ですが、私は同じ市と言えることを誇りに思い、「わたくし美術館」に出展して下さることに心から感謝しております。
アーティストとしてさらなる活躍をするため芸術村から羽ばたいて行かれた方の作品も含めて、この期間中に見ていただきたいと思います。

もう1点、本年度は新たにスタンプラリーを組み込みました。
昨年72店舗全部見て回られた方から「ご褒美に『認定証』をください」というご意見をいただき、今回初めて試みてみることにしました。
スタンプを集めるだけではなく、普段興味のないジャンルのアートを楽しむきっかけや、入りにくかったお店に入るきっかけとしてラリーをご活用ください。
ひょっとするとそのうち、新しいジャンルにはまってしまった、初めて入ったお店の大ファンになった・・・というような報告があるのではないかと期待しています。

先日、昔のファイルの中から宮迫千鶴さんの「やっと実現したんですね。おめでとう。」の手紙を見つけ、昨年6月の早すぎるご逝去を惜しんだことでした。
本家の伊豆高原アートフェスティバルは今年で17回目。
呉のわたくし美術館も本家に負けないくらい皆様に愛されるイベントとして続けることが出来ますように祈念してやみません。

川尻公民館、仁方公民館、呉市商工振興課の方々には惜しみない努力をいただいていますことを申し添えて開会のごあいさつに代えさせていただきます。

わたくし美術館実行委員長 河野満子

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